この鳴子の形は、いつの間にか消えてしまったよさこい祭りのごく初期の頃の完成形の鳴子が、偶々残っていたのでじっくり分析し、なるべく形を近づけて復刻版的な趣で制作しました。
初期の鳴子は、柄の部分から先端に向かってテーパーしております。
おそらく鳴子の台板を一枚一枚カンナ掛けして仕上げたものと思われます。
これにより先端部分の厚みが2ミリ程です。バチが当たると音が響きます。
今となっては、カンナで削る作業はとても出来ませんのでその代わり先端に22ミリの深さで割り込みを入れ、私の考案した鳴る鳴子として現代版で仕上げました。
バチの大きさも、幅、長さ、厚み全てオリジナルに拘り台板の先端にピッチリ合わせて作っています。
持ち手の首元の幅を細くし柄の長さを抑えて掌に当たる長さにする事で鳴子を持っている指先がとても綺麗に見えます。
又、細くする事により、鳴子を軽く摘むだけでコントロールが出来るので落としたり、飛ばす事が激減する筈です。
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